私は一人になりたい時

よくカラオケに行く

以前は

歌ってみたい曲を

特に誰かに披露したい訳ではなく

ただただストレス発散と自己満足と暇つぶしに行ってた

息子が亡くなってからは

ガイドボーカルのある曲を大音量で聴いて時間を潰すようになった

その中で

Mr.ChildrenのHANABIは

コード・ブルー

ってイメージで前は聴いてたけど

今は何回聴いても泣けてくる

｢どれくらいの値打ちがあるのだろう

僕が今生きているこの世界に

すべてが無意味だって思える｣

｢一体どんな理想を描いたらいい？

どんな希望を抱き進んだらいい？｣

何だか息子も言いそうな台詞だ

｢未来が僕らを呼んでいる

その声は今　君にも聞こえていますか？｣

息子には聞こえなかったんだろうな.....

｢さよならが迎えにくる事を

最初からわかっていたとしたって

もう一回　もう一回

もう一回　もう一回

何度でも君に逢いたい｣

逢いたいよ.....

もう一回......

周りに心配かけたくないから

泣くのを我慢しなくちゃって　いつも思ってて

でも

この時だけは

誰にも聞こえないから

真っ暗にして

大声で泣いてしまう

毎年息子にチョコを渡していて

昨年も

2月14日の着日指定で

バレンタインのチョコを送っていた

でも

届かなかった

宛先不明で返ってきた

毎年送っても

連絡もくれない事が多く

母から貰っても嬉しくないかって

でも

今年はどんなのにしようかって

旦那より息子の喜ぶ顔を思い浮かべて選んで

でも

届かなかった

食べて貰いたかったのに

もし

出来ることなら

手渡しで届けに行きたいよ

横で

美味しい？って

美味しいって言え！って

二人で

笑いたいね

息子の命日の日に

娘が帰ってきてくれた

3人でお墓参りに行くと

墓地の管理人さんが

「お花屋さんみたいですよ」

本当だ

親戚が皆来てくれたそうだ

また泣けてくる

娘に遺書を見せた

「あいつも私と一緒で白黒はっきりさせたい性格なんだよ」

「自分を変えたいと思ってないし周りも変わると思っていない」

「自分の意見を言うとちゃかされたり馬鹿にされたり考えすぎだと言われ

あいつはずっと自分が負けてると思ってたんじゃないかな」

そうなの？

理想と現実に嫌気がさしたのか？

でもさ残された者の気持ちはどうなるの....

家族が欠ける事がこんなに辛いなんて.....とまたメソメソする私に

娘は

「落ち着くまで座ってなよ　夕飯つくるよ」

と鍋を用意してくれた

鍋なんて

娘と息子が帰ってきた時にしかやらない

いつものように

4人で鍋を囲む

いつも息子の席からは鍋が少し遠いので

立ち上がって取ってたっけ

ブラックジョークを連発する娘

それに旦那が反応し

いつもの掛け合いが始まる

それを息子と私がちょくちょく口を挟む

あぁ

息子もここにいるみたいだ

久しぶりに何だか楽しく感じられた