テレビを見ながらウトウトしてしまった

短時間だったのに

夢を見た

5歳くらいの息子だった

私は仕事をしていたので

息子は1歳から保育園に通っていた

今日はお正月なのに

あれ？外から子供達の声が。

今日も保育園に預けている人がいるのか

息子を探すと

一人で階段の隅でゴロゴロしている

息子は保育園や習い事へ行くのが嫌いだった

今思えば私との時間がもっと欲しかったのかもしれない

でも私はお構いなしに

嫌がっても引きずって無理矢理連れて行っていた

仕事ばかり優先していたので

息子とも先生とも信頼関係が微妙だった

夢の中で

息子に近づくと

何も言わずにうつむいている

聞いても何も言わない

何か理由があるのだろう

その時

私は息子に言った

新しい保育園にしようか

「一緒にやり直そう」

そんな気持ちで息子に言った

息子は

「信じてくれるの？」と言った

「当たり前じゃん」

と息子を抱きしめた

そこで目が覚めた

もっともっと

早い段階で

息子と向き合っていたら…

人付き合いが苦手でも

息子と一緒に頑張っていたら…

毎年必ずお正月には家族が揃ってたね

31日の21時に私の仕事が終わり

急いで帰って来て

初詣をする為恒例の神社へ出掛けてた。

混み出す前に到着して

屋台でジャガバターを焚き火にあたりながら食べて

それから長い階段を上がる。

子供達が小さい頃から続けていた。

覚えてる？

初めて行った時は到着前に年が明けちゃって

神社に向かっている最中に

湖から花火が上がって

小さかったあなた達は

「わぁ！」と喜んでたね。

ある時は

長い階段の途中

姉弟で大声でカウントダウンし始めたら

周りの人達も一緒にやり始めて

年が明けると花火の音とともに

「おめでとう！」「おめでとう！」とみんなで喜んだよね。

寒い中外で新年を迎えていたのに

そのうち初祈祷をするようなり

屋内で新年を待つようになった。

なんとなくマンネリ化していたので

また

寒い中で待とうかという話も出ていたが

息子は前厄だから厄払いをしないと。

とまた屋内で新年を待った。

そこで事件は起きた

家族4人で並んでお詣りが出来ず

息子だけ前の列に入った。

戻った私達の荷物がなく

盗られてしまった❗️と大慌て。

でも先に終わった息子が気を利かせて

皆の荷物を持ち外に出ていてくれたのだ。

ホッとしたのと同時に

息子に文句を言ってしまった。

あの時の息子の顔は

良かれと思ってやったのになんだよ💢

何も言わなかったけど

明かに不機嫌な顔だった。

新年早々

嫌な思いをさせてしまった事に

今でも猛烈に反省している。

そして

その年に息子はいなくなってしまった。

今日で息子のいないお正月は2回目。

年越し蕎麦を食べる時も

元旦の朝に皆で顔を合わす時も

居るはずの席に息子はいない。

年が明ける事が何も嬉しくない。

もう初詣に行く気にもならない。

年賀状を書く気にもならない。

あの時初祈祷で貰ったお札はそのまま。

前に進みたくない。

時間が過ぎて欲しくない。

寂しさが膨らむばかりだ。

三菱電機の上司から受けたパワハラ問題の記事

胸が張り裂けそうだ

私は

息子が亡くなった時

会社からの説明では

息子が同じミスを繰り返したので

ベテランの上司がいつもより強く注意したと聞かされた

その時

息子が間違いをしたのだから

怒られても仕方がないと思っていた

それよりも

息子がもう目を開けてくれない

もう声が聞けない　もう冷たくて硬くて

受け入れられず

何がなんだかわからなくて

そんな事深く考える余裕がなかった

でも.....今になって

息子に死を決断させたその上司が最後になんて言ったのか

知りたくて仕方がない

でも知らない方がいいのだろう

息子は戻らないのだから

時々考える

会社はその上司に

息子が亡くなった事は伝えてないのだろう

それで仕事が滞っては困るだろうから

少し強く言われたからって

逃げ出すなんて情けない奴だ

とか

で片付けられているのかもしれない

その人は今でも同じように変わりない生活をしているのだろうか

今まで　いや　今でも

守ってあげられなかった

支えてあげられなかった

私の責任

でも今回三菱電機のニュースを見ていて

あの時

息子が見つかった時

立ち会って下さった会社の方がいた

息子は会社の作業着を着ていた

とても胸を痛めて下さったと思っている

その方も

ニュースを見て

自分の会社と重ねて何か考えてくれていたら

いいなと思う