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新しい仕事から帰ってきて
息子に
ただいま。
疲れたよ。筋肉痛になりそうだよ。
お昼休み取れなかったけどなんとか今日が終わったよ。
そう
息子に話そう。他に何を話そうかな。
家に帰ったら
郵便が２通届いていた。
ひとつは
息子宛の郵便物。
部屋を引き払ったとき転送するように頼んだので。
もうひとつは
息子の保険解約手続き完了のお知らせ。
どちらも
息子がいないと再認識させるもの
辛い......
寂しいよ.......
何社も応募して
やっと採用された。
5月から
今までと全く違う業種。
朝早くて
体を使う仕事だ。
息子が体を壊して会社を辞めた時
自分が何をしたいんだかわからないんだよ
と言っていた。
私は
大学入って勉強をした事で資格をとってから
自由にやりたいことやれば？と言った。
地元帰ってきて、のんびり独立して仕事やってもいいじゃ。と。
でもこれから採用された会社が
良い会社かブラックかは、どこも入ってみないと分からないんだよ。
それから
息子が見つけた会社は
以前のブラック企業でも目指した資格がとれる会社だった。
そう
決めたんだ....と思った。
自分でそう決めたんだと。
今年のお正月に帰って来たときも
絶対資格を取る！と宣言していた。
目標を持っている息子は眩しかった。
なぜ
そんなに追い込まれたのか。
また体調も悪くなったのかもしれない。
それを思うと
私が5月から入る会社もブラックかもしれない。
繁忙期は連勤になるかもと言っていた。
でも
ブラックでもいい。
体を壊してもいい。
私は
死にたくなるまで
働く。
息子の
気持ちが
わかるかもしれないから。
海をなんとなく見ていた
サーファーがたくさんいる
私は体力がないから
波に流されたら
もう陸に上がってこれないだろうな
でも
遠のく意識の先には息子がいるのか
恐くないな